埼玉県の南西部にある飯能市は、自然豊かな市街地がたくさんあるエリアです。県内3番目の面積を持ち、人口は約8万人。首都圏で働く人のベッドタウンとして機能しています。
この記事では、飯能市の歴史についてお知らせします。東京から飯能エリアへのアクセスについては「東京から飯能へのアクセス」の記事をご覧ください。
飯能市の歴史概要
現在でも市の75%が森林である飯能市は、古くから林業で栄えていました。
江戸時代になると、火事が増えたため、家の素材である木材の需要が増え、この地域の木材は「西川材」という名で人気が高まり名産となりました。当時は、現地に流れる入間川や高麗川を通じて木材が運搬されていたといいます。
1889年、町村制により、複数の町が合併して飯能町となりました。1896年には、もともと所属していた高麗郡が消滅し、入間郡に編入されます。さらに1954年の市制施行により、飯能市として指定されました。その後数々の一部地域の分離、編入を繰り返し、2005年の名栗村編入を最後として現在の市が完成しました。
また、2005年に飯能市は「森林文化都市」を宣言。昔からの豊かな自然資源を活かしながら、新たな森林文化を創出し、自然と都市機能を調和させるまちづくりを行っていくという目標を掲げました。
飯能市の歴史に触れられるスポット
・飯能市立博物館…飯能市の古代から現代までの歴史や民俗について学べる博物館です。
・大河原城…15世紀中頃に建設されたと言われる大河原城のあった場所です。建物は残っていませんが、城の合った土地が残されています。龍崖山の頂上にあり、ハイキングがてらに散策を楽しめます。
・智観寺・中山信吉墓…埼玉県指定文化財の一つ。徳川家康に仕えた大名、中山信吉の墓がある寺院です。高さ4mの塚を持つ墓は、当時の大名にしては珍しいものだったといいます。元々彼が埋葬されていた能仁寺については、「飯能の能仁寺」の記事をご覧ください。
飯能市の行事
飯能市の代表的な行事には、以下のようなものがあります。
・飯能まつり…1971年発足と比較的新しい地域の祭りです。毎年11月に行われ、11台の山車が囃子が演奏される中、市内を回ります。その他、底の抜けた屋台を引き回して曳っ合わせを行ったり、太鼓みこしが出るなど、賑やかなイベントが多数登場します。
・三匹獅子舞…埼玉県の伝統的な獅子舞の形態です。太鼓を叩き、音楽を演奏しながら三匹一組で舞うため、三匹獅子舞と呼ばれます。飯能市では、星宮神社や諏訪神社などで、特定の儀式の際に披露されます。